社会心理学とは
対人関係に悩みを抱えている、今の時代に生きづらさを感じているなど悩みを抱えている人はぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。
私たちの行動は自分の意思で行動しているように思えますが、無意識のうちにある法則に基づいて行動してしまっていることがあります。多くの人はその無意識の行動に気付かず、本来であれば不要な行動をとってしまい何が本当に大切なのかわからくなってしまいます。そのようなことにならないように無意識のうちに行動してしまう法則を知ること、さらにはなぜそのような行動をしてしまうのか理解することが重要だと思います。その学ぶべき学問として「社会心理学」というものがありますので、学んで人生を損することなく生かすべきだと思います。
認知的不協和
「認知的不協和」とは自分の心の中に矛盾を抱えた状態のことをいいます。そして認知的不協和を抱えると、都合のいい解釈を行いそれを解消しようとします。
例えば喫煙者でもタバコは人体に悪影響を及ぼすということを理解している人が多くいるかと思います。健康に悪いにもかかわらず喫煙をしてしまうという矛盾が生じています。喫煙を我慢すること自体がストレスとなり体に悪いというような解釈を行います。
また別な例でいくと、給料や報酬が安い場合の方が生産性が上がったり、仕事に対して楽しさを感じられるということがあるようです。それは報酬が低いにもかかわらず自分は頑張っているんだという思考になり、頑張っているからこの仕事には価値があるのだという解釈をしてしまうことがあります。
一貫性の原理
人は自分の行動・発言・態度において一貫性を持とうと思う心理が働きます。
例えば映画やドラマなど、一度見始めたら途中で面白くないと思ったとしても最後まで見ないと気が済まないようになることがあります。
なぜそのような心理が働いてしまうのかというと、人間は集団生活の中で生きていく必要がありそのためには周囲の人から信頼される必要がありました。その信頼される人というのが一貫性を持っている人ということになり、潜在的に脳にインプットされたということです。もうひとつの理由としては、意思決定を簡単にするということです。物事を判断することは物凄く労力が必要であり、一貫性を持つということは意思決定を簡略化するための役割を担っています。
おとり効果
人は物事を相対的に判断するという心理が働きます。
例えばお弁当が松・竹・梅の3種類あるとすると一番売れるのは真ん中の竹です。一番安い松は物足りなさを感じ、逆に一番高い梅は気が引けてしまい、真ん中の商品が売れやすいという傾向になります。
流行
時代によって流行りというものがあり、その流行りに対して人がどのように影響を受けるのかというと大きく分けて2種類あります。それは「独自性」と「同調性」です。さらに独自性が強い人の行動は2パターンあります。流行りを先取りするパターンと流行りに逆らうパターンです。それに対して同調性が強い人は流行りに影響されやすい人のことです。どちらがよいのかということではありませんが、流行りに対しては合理的に考え流行りに乗っかることによりメリットのかどうか判断することが重要だと思います。会話のネタが増えることがメリットだと思えば会話ができる程度に流行に乗るべきであり、逆に時間の無駄だと思うようであれば流行りに影響されないようにすることが流行との賢い付き合い方かなと思います。
互恵的利他性
人は他人から何かをされたらお返しをするという心理が働きます。人は3種類に分けることができると言われております。「ギバー:相手に何かを与える人」「テイカー:相手の何かを奪う人」「マッチャー:相手に合わせる人」のうち「ギバー」が一番得をします。人は似たもの同士で集まる習性があるため、ギバーの周囲にはギバーが集まりやすくなります。人の人生の時間は有限ですのでひとりで得られる知識や経験というのは限界がありますが、周囲にギバーが集まることにより多くの知識や経験を得ることが出来るようになります。
損をしないためにやるべきこと
これからの人生でなるべく損をしないようにするためには、本やYouTube、ニュースなどからより多くのことを学び、社会の中で人々の動きがどのような法則があるのか理解することにより視野を広げることが出来ます。さらに知識を増やしていくと潜在的に無意識のうちに物事を学ぶようになっていきます。次に重要なことは、その積み重ねてきた知識を元に自分自身を合理的に行動するようにしましょう。そのような行動を身に着けていければ生活が豊かになり人生の幸福度は高まってくるかと思います。
自分にとって何が幸せなのかということについて過去に記事を書きましたので参考にしてみてください。
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