フェルミ推定とは? あなたは地球上の木の本数を推定できますか?

学校で学ばないこと

フェルミ推定とは何か?

フェルミ推定は、データが限られている場合や正確なデータがない場合でも、答えを導くことができる近似的な方法です。この推定方法では、問題の答えを導くために必要な情報を仮定し、それを用いて計算を行います。

フェルミ推定の利用例としては、以下のようなものがあります。
・ビジネス分野:ある商品の売り上げを推定する際に、過去の販売実績や市場の動向を考慮して、その商品の市場シェアや需要量を推定することができます。
・科学分野:宇宙に存在する惑星の数や、地球上の生物種の数を推定する際に、地球上の生態系の構造や物理法則を考慮して、現実的な数字を仮定することができます。
・日常生活:例えば、ある都市の人口を推定する際に、その都市の面積や建物の密集度、地域の経済発展度などを考慮して、人口密度を仮定することができます。

フェルミ推定は、正確なデータがない場合にも有効な方法ですが、仮定によって得られた答えはあくまでも推定値にすぎません。そのため、フェルミ推定によって得られた答えを用いる際には、その正確性や信頼性について注意深く考慮する必要があります。

地球上の木の本数を推定してみる

地球上の木の本数をフェルミ推定してみましょう。

  1. 地球の陸地の面積を仮定する 地球の陸地面積は約1.48 × 10^8 km²であるとされています。
  2. 木が生えられる土地の割合を仮定する 陸地面積のうち、森林や草原、農地などの生物が生息できる土地の割合を仮定する必要があります。これについては、多少の変動があるものの、約3分の1 (33%) とされています。
  3. 単位面積あたりの木の数を仮定する 陸地面積のうち、実際に木が生息できる土地において、単位面積あたりに生えている木の数を仮定する必要があります。これについては、地域によって大きく異なりますが、一例としてアメリカ合衆国の森林においては、単位面積あたり平均で約600本の木が存在するとされています。
  4. 樹齢を考慮する 木の樹齢を考慮することで、過去から現在までに地球上で生息してきた木の数を推定することができます。樹齢によっては、病気や自然災害などの要因で枯れてしまうため、実際の数は推定値よりも減少することがあります。ただし、これらの要因を補正することは困難ですので、簡易的な推定ではこれらの要因を考慮しないことが多いです。

以上の仮定を元に、地球上の木の本数を以下のように推定することができます。

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