「ごと」と「おき」の明確な違いとは? 人によって変わる日本語の解釈

学校で学ばないこと

人によって解釈が異なる言葉?

 繰り返し訪れる物事のタイミングとして「ごと」と「おき」という言葉がよく用いられますが、人によってまたは場合によって、はたまた解釈が間違っている人が多いのか伝え手と受け手の解釈が異なることがあります。便利なようでかえって誤解を生じやすいのか、またこれらの言葉を使う時に注意するべきポイントについて解説していきたいと思います。

「ごと」の意味とは?

 「ごと」の解釈を考えていきたいと思います。この停留場には10分ごとにバスが来るとします。9時00分にバスが来たとして次のバスが来るのは9時10分となります。つまり10分間に1回の頻度ということになります。
それでは時間軸を伸ばして考えていきます。
1年ごとに大会が開催されるとします。今日、大会が開催されたとすると次回は一年後ということになります。この解釈は「10分の解釈」と同様に1年に1回の頻度というように考えると簡単に理解できるかと思います。

「おき」の意味とは?

 次に「おき」の解釈を考えていきたいと思います。わかりやすいように「ごと」で使用した例を「おき」に置き換えてみます。この停留場には10分おきにバスが来るとします。9時00分にバスが来たとして次にバスが来るのは9時10分となります。10分間に1回の頻度ということになり、「ごと」と同じ意味合いになります。
年単位で考えていきましょう。1年おきに大会が開催されるとします。今日、大会が開催されたとすると次回は二年後ということになります。みなさんお分かりいただけたかと思いますが、「おき」の前に来る時間によって解釈が変化してしまいます。

結論、「ごと」と「おき」の違いとは?

 上記の「ごと」と「おき」の例題を見ていただければわかるかと思いますが、「ごと」と「おき」の使い分けが重要なのではなく、「おき」という言葉の使い方をよく理解することが重要だといえます。
「おき」という言葉が、どの頻度の意味合いかということではなく、「おき」という言葉の前にどのような言葉がくるのかということで意味合いが変わってきます。つまり「秒・分・時・日・週・月・年」+「おき」=どの頻度かということで意味合いが変わってきます。
「おき」の例題として、「分」と「年」をあげましたが、この解釈が変わってくる時間軸の境界というのはどこでしょうか?
1分おき=1分ごと、1時間おき=1時間ごと?・2時間ごと?、1日おき=2日ごと、というように1分おきは1分ごと、1日おきは2日ごとということは多くの人達の解釈で通じると思いますが、1時間おきというのは1時間に1回または2時間に1回ということで解釈が分かれることがあります。「○○時間おき」という言葉を使う時は、解釈にずれが生じないように頻度を受け取り手へ確認するか、もしくはその言葉を避けたような表現で相手に伝えるべきですね。
結論、日本語として明確な違いはないということが現代の研究結果のようです普段聞き慣れた言葉が人によって解釈が異なり、日本語として明確な定義がないという言葉があるということに驚きとさらに日本語について興味が湧いてきましたので、他にも同じような言葉がないか探していこうと思います。

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