細田守監督の映画「竜とそばかすの姫」を観てきました! 映画を見るにあたり押さえておくべき3つのポイント

生活

細田守監督の原点回帰かつベスト盤の映画

 細田守監督の映画で2009年に公開された映画「サマーウォーズ」と同様、インターネットの仮想空間を舞台にした映画を再び手掛けています。
ただ単にインターネットといえどもサマーウォーズと異なるところは時代です。サマーウォーズが公開した2009年の主な出来事は、マイケルジャクソンが亡くなったり、裁判員制度が開始された年です。また、インターネット関連でいくと、日本にTwitterというものが流行しはじめた年といわれております。そのような出来事があった年から12年という年月が経ち、様々な変化が私たちの周りでは変化してきました。インターネットが身近になったことにより、若者のテレビ離れやユーチューバーといった「こどもがなりたい職業」の変化であったり、インターネットによる個人の特定やいじめが増えてきました。
そのような便利な時代になりつつも、新たな問題点と向き合わなければならないものの答えがないものにどう対処するのかというところがどのように描かれているかみどころです。
時代背景が時事刻々と移り変わり、今の若者がどのような葛藤があり現実世界と仮想世界はどのように共存していくべきなのかよく描かれていると感じました。

また、本作の主人公は「時をかける少女」以来の少女が主役であり、主人公同士が比較対象としてどのように描かれているのか気になるところです。

インターネット版「美女と野獣」

 主人公が仮想世界では別名「ベル」という名を持ち、「竜」という悪役に恋心をいだいてしまうということで、まさに美女と野獣のような描写を描かれています。それもそのはず、ベルというキャラクターを生み出したのは、美女と野獣でキャラクターデザインを手がけたディズニーのスタッフを起用しており、あえて本作に寄せたようなキャラクター設定をしたようです。まさにインターネット版の美女と野獣というタイトルがぴったりとあてはまりますが、描きたいことが多すぎたのか展開がとびとびになっておりました。なぜこうなったのか重要なところを視聴者の想像任せにしすぎたため、考えているうちにどんどん展開が進んでいきモヤモヤしたまま物語が何気なく進んでいったのは少し残念だったと感じました。

ミュージカル風な歌と音楽、映像

 本作は当初、ミュージカル風な映画を作成したかったとおっしゃっていた通り、主人公の歌、音楽そして瞬きするのがもったいないと感じてしまうほど綺麗な映像、それらに関しては間違いなく素晴らしかったです。特に歌に関しては一度耳にしたらもう一度聞きたくなるようなリズム感に加え、主人公を担当した声優さんの圧倒的な歌唱力と綺麗な歌声を組み合わせることが出来たということが人気がある所以なのかなと感じました。

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