アルバイト経験1

アルバイト

経験を積むこと

 私は社会人になる前、いくつものアルバイトを経験してきておりバイトを始めた当初はただ単にお金が欲しいという目的でしたが、就職活動をするなかで社会人になる前にアルバイトでたくさんのことを身に着けようと思うようになっていました。
 社会人になってから感じることは、身に着けたものは思わぬところで役立ったり、経験を積むことは引き出しが増えることにより、人とのコミュニケーションが円滑になり、仕事やプライベートも円滑になっているように感じました。

スーパーの鮮魚コーナー

 初めてアルバイトしたのは、叔母の紹介で始めたスーパーの鮮魚コーナーのバイトでした。仕事内容は寿司を作り店頭へ陳列、割引シールの貼り付け、清掃です。
 寿司を作るといっても寿司職人のように握るわけではなく、単にシャリの上にネタを乗せ、容器に乗せシールを貼るというものです。シャリは機械が作成しネタは正社員が準備をしてくれる。一見簡単そうな作業だと思われますが、ネタをシャリのうえに乗せるという表現は手慣れた人が使う表現であって、初心者の私にとってはネタとシャリを絶妙な圧力で一体化させるというハードルの高いものでありました。シャリの上にネタを乗せ、上からだけでなく横からも押すことによりシャリが崩れなくさせるために「いい加減」が必要だ。軍艦巻きにおいても海苔の巻く位置が高すぎるとネタが多すぎてシャリとのバランスが悪くなり、逆に低すぎるとネタが少ないために上からシャリが見えてしまい見た目が悪いため、「いい加減」が必要でした。

 このバイトで注意が必要なことは、細かい作業が苦にならないこと、水仕事で手が荒れないこと。バイトするまでは水仕事を経験したことがなかった私はバイトをはじめすぐに手に水泡ができてしまいました。原因は乾燥と床清掃用の洗剤のせいで手が荒れてしまいしっかりとケアする必要があるなと思いました。

 中途半端なことが嫌いな私にとって「中途半端」と「いい加減」ということは全然違うことだと理解できた経験でした。

パソコンの販売

 友人の紹介で始めたのがパソコンの販売のバイトだ。友人からは割のいいバイトだからということで勧められました。販売というのは一人につき1台電話を渡され電話番号が記載されているリストに電話し、パソコンとインターネットのセット販売をするというものでした。
 興味本位でバイトを始めようとしたものの、とりあえずやってみるというのは通用せず、電話相手から不審がられてまったく成果を出すことができなかったです。ただマニュアル通りに説明するのでは相手が商品を購入してもらうこと難しかったです。
 商品を購入してもらうためには納得する必要があり、納得するためには納得させるような説明が必要だと思います。では納得するような説明はなにかと考えたとき、相手が不足している情報を端的にわかりやすい言葉で伝えることが大切だと感じました。電話をかける相手というのはパソコン関係に精通していない方の割合が多かったため、相手が不足している情報というのはパソコン関係の全般的ということになり、全体を俯瞰してから細かいところを説明すれば相手に伝わりやすいのかなということを思い、勉強(情報収集)することを始めた。成果を出すのにはさほど時間を要しませんでした。

 このバイトで注意が必要なことは、バイト一人一人にノルマを設けているためノルマ達成のため電話で強引になってしまうことがあり、強引なセールスによってノルマを達成できたものの、商品を購入した方は本当に良かったのかと頭をよぎることがあり自己嫌悪になりそうになったこともしばしばありました。

 相手に物事を伝えるためには相手の立場になって相手が不足している情報は何かを考え、まずは粒度が粗いものから説明したあとに細かいものを端的に説明することが必要だなと感じました。あと就職する時には相手(お客さま)に役に立てるような、誇りを持てるような仕事をしたいと感じました。

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