お金と時間 どちらが大切ですか? 本当に大切なものを見極める

学校で学ばないこと

「時は金なり」は間違い?

 「時は金なり」という言葉は、誰しもが一度は耳にしたことがあるかと思います。これはベンジャミン・フランクリンの格言「Time is Money」から由来されております。似たような言葉ですが、この2つの言葉は少し意味合いが異なります。
「Time is Money」は利益を得る機会があったのにも関わらず他のことに時間を浪費した。その時間は2度と戻ってくることはないという意味合いです。
対する「時は金なり」は時間とはお金と同じくらい大切なものであるため、有効に使いましょうといった意味合いです。

お金と時間どちらが大切かと聞かれたらあなたはどちらを選択しますか?
お金ばかり持っていてもお金を使う時間がないほど多忙な状況であるといくらお金を持っていても意味がありません。
逆に時間はあるにも関わらず全くお金がない状況であればお金を使わなければ様々なことができます。
ここで大切なことは
・「お金・時間」があることにより自分が幸福感を感じるかどうか
・「お金・時間」を後から取り返すことができるかどうか

の2点だと思います。

「お金・時間」があると幸福感を感じるかどうかということですが、お金は目で見てわかるものですが時間というのは目で見ることはできません。それに加えて人はないものねだりをしますので、物が欲しいときにお金は必要なのでお金があるとなんでもできるというように感じます。しかしそれらは時間があるという前提の上に成り立っているので、見えないところで時間があることによって幸福感を感じているのです。
「お金・時間」を後から取り返すことができるかどうかということですが、元々人は誰しもお金がない状態で生まれてきました。労働や親からの相続などによりお金というのは増やしていき、それに対して時間というのは決して増えることはなく、時々刻々と過ぎていくため消費していきます。お金というのは後からでも増やすことは可能であり、時間は後から取り返すことができません

無駄な時間を断捨離する

 時間というのは有限であり取り返すことができなく、時間を有効に使うためにはまず無駄な時間を過ごさないことからはじめていきましょう。
1.心配する時間
 心配すること自体が無駄な時間となりますが、それ以外の時間にも影響が出てきます。不安という感情を持ったままでは仕事やプライベートでもパフォーマンスが低下し、いつも以上に時間がかかってしまいそれがさらに心配事となり悪循環となってしまいます。
 心配事を常に抱えていると「反芻思考」という状態になり、この状態になると心配事をウジウジと何度も何度も考え込んでしまいうつ病を引き起こす原因のひとつです。
 また心配ごとの内容は、将来への不安が多いかと思います。しかし、どうなるかわからない将来の心配事をしているよりも今目の前にあるやるべきことを優先すべきです。将来どうなるかわかっている人は誰もいません。そのわかることができないことを心配するよりもわからない将来に対応できるように準備しておくことが大切だと思います。

2.苦手なものを克服する時間
 自分の苦手なものを克服するのは非常に難しく、ものすごくエネルギーを費やします。そして必ずしも結果が出てくるとは限りません。なかなか結果が出てこないことを努力し続けると挫折してしまい、何に対しても臆病になってしまう可能性があります。苦手なものを克服することは大切なことだと思いますが、まずは自分の得意なことを伸ばし他人と差を付け自分に自信をつけることが大切です。自信が身に付くと苦手なものにも躊躇なく挑戦し、克服しやすくなります。

3.本をすべて読む時間
 本を読むことは自己成長のために大切なことでありますが、本を一字一句読まないといけないと思っていませんか?多くの方が義務教育で使用した教科書と同じようにはじめから1ページずつ読んでいるかと思います。これは義務教育のなかで自然と「本=はじめから最後まで全部読むもの」というように身についてしまった感覚だと思います。しかしそれでは本来の目的と手段だ逆転してしまい、自己啓発のために本を読んでいるつもりが、本を読み切ることが目的となってしまいます。そのような読み方をしていると本を読むだけで疲れてしまい、読み切るころには何を学びたかったのか曖昧になってしまいます。人は「初頭効果」といって最初の5分は記憶に残りやすい時間であり、その5分間でまずその本の結論を学ぶことが効率がよい読み方だと思います。そのあとに結論を導き出した根拠を深堀していけば結論の確からしさというものがより理解を深めることができます。頭が新鮮なうちに最も学びたいことを学ぶことが重要です。

日本人は時間の使い方が下手?

 日本人は時間の使い方が下手だと言われております。それは仕事だけでなくプライベートでも同じです。仕事においては労働生産性は外国に比べても低い基準にあります。(35カ国中22位)
プライベートにおいても計画をたてれば人生を楽しむことができますが、ダラダラと過ごしたり、スマホばかりいじっていたり、仕事の疲れを癒すということで一日中寝て過ごしたりしている方もいるかと思います。
時間の密度を高めることにより人生の幸福度を高めていきましょう。

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