老舗店のおもてなしについて

生活

老舗の蕎麦屋さん

 私はお蕎麦が好きでたまに食べに行くお蕎麦屋さんがあります。そのお店は創業100年は経っているでいるであろうお店で、白髪がよく似合う老夫婦が切り盛りしています。そこのお店に通い続けているのはお蕎麦がおいしいというのは当然なのですが、お店とその老夫婦の気遣いが居心地がよくこちらが気を使わなくてもいいからです。私がそのお店に入店して1分もたたないうちにここのお店は他所のお店と違うなと感じたことがありました。

湯飲みの持ち方

 飲食関係のアルバイトの経験がある方ならわかるかと思いますが、湯飲みの持ち方はお客さんが口をつけるところではなく、湯飲みの下側を持つことが基本です。当たり前のことなのですが、飲食店に行くと湯飲みが扱いからか湯飲みの上側を持ちながらお客さんに提供していることが多いように感じます。特にチェーン店とかのアルバイトがそのようにしていることが多いと思います。湯飲みの上側を持つお店側の方は、熱いからとか他の人が見ていないから、もくはそもそのそのようなことを気にしたことがないということかもしれません。コロナ禍という現代においてそのような気遣いが必要だと感じました。

お茶の温度

 初めてそのお蕎麦屋さんに入店したとき、メニューとお茶を出していただきました。お茶は熱いから少しおいておこうかなと思っていたのですが、湯飲みから湯気が立ってなかったので一口飲んでみたのですが、人肌よりも少し温かい温度でした。その時は少し冷めてしまったものを提供したのかなと思っていたのですが、その後も何度かお店に行っているのですが、入店時のお茶は40~50°くらいで食事後は70~80°くらいを出していただけます。
直接お店の方に聞いたわけではありませんが、入店時はお客さんは喉が渇いている可能性が高く、いち早く喉を潤したいため温度を低く、食後はゆっくりとお腹を落ち着かしてほしいので温度を高くしているのかなと勝手に解釈しています。

そもそもおもてなしとは?

 「おもてなし」とは見返りを求めない相手に対する心遣いのことで心遣いにはランクがあり、「モラル」「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」という順番で位置づけられているようです。

相手との距離を取り不自由さを感じるこのこのご時世だからこそ、見配り・気配り・心配りのおもてなしがより必要なのかなと感じました。

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