天然パーマは遺伝する?
両親から子へ遺伝するものとして知能や体形、性格などが遺伝するものとして知られておりますが、髪の毛の質に関しても遺伝するとされております。髪の毛の質というのは色、太さ、毛量などがあり「癖」もそのひとつです。一般的に癖というものは真っすぐ生えている直毛、うねりがあり曲がっているくせ毛があります。よく勘違いされる髪の毛が細くなってきたことにより、くせ毛になってきたということがありますが、今回はそのくせ毛は含まないこととして整理していきたいと思います。
「くせ毛」いわゆる天然パーマがかかった人というとどのような人々を思い浮かべるでしょうか?一般的には熱帯地方の人々を思い浮かべることが多いかと思います。私も天然パーマというとアフリカ地方の人々が浮かんできました。そしてその人々がそのような髪の毛にしているのは彼ら独自の文化、一種の宗教的なものであり、わざとそのようにしているのかと思っていました。
紫外線防止
赤道直下の熱帯地方というのは太陽の日が出ている時間が長いため、年間を通してもその地方に住む人々は紫外線を浴びる時間が他の地域に住む人々よりも長くなってしまいます。人類の本能的に紫外線を浴びすぎるということは身体によくないこと、なにか対策しなくてはならないということになり、髪の毛をうならせることにより、直接頭皮へ紫外線を浴びることを防止するようになりました。
体温調節
熱帯地方に住む人々にとって欠かせない生命維持機能として、体温調節があります。外気温が上昇するときにどのように人体の温度を下げるかという機能がないと熱中症になってしまい、その地方に住むことすらできません。そこで私たちの進化の過程で髪の毛をうならせるということも機能のそのひとつです。
液体が気体へ気化するとき、気化熱ということで周りの熱を奪うという現象が発生します。人は暑いと体から水分を出し汗をかきます。そしてその汗が気化し、体の体温を下げるという機能があります。しかし、その汗が気化する前に流れてしまってはせっかく水分を体外へ出したのに意味がなくなってしまいます。そこで少しでも気化させ体温を下げるようにするために、髪の毛で汗を保持することにより、流れていく汗を食い止め体温を下げるように進化してきました。
くせ毛は必然的なものである
何気なく調べてみると、彼らはくせ毛はわざとやっているわけではなく、人類の進化と共に必然的にそのようなことになっているということがわかりました。
とある小説で物事の全てには必然性があるという言葉を読んだことがあり、まさにその通りだなと思いました。つまり理に適っているということですね。
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