このような人いませんか?
「東京大学出身」と聞くとどのような印象を持ちますか?頭が良くて、親がお金持ちで、仕事ができるなどの印象を持たれる方が多いのかなと思いますが、頭が良い=仕事ができるとは限りません。実際、私が勤めている会社にも東京大学出身の方がいて、頭は良いと感じるのですが仕事ができるとはあまり感じたことがない方がいます。専門的なことに関しては特化しているのですが、他の人との調整力や仕事を進めていく計画性がなく、度々問題を発生させてしまっているのを目撃します。
勉強を学ぶ能力である「認知能力」と認知能力以外の能力である「非認知能力」について調べてみることにしました。
勉強ができる人とは?
勉強ができる人というのは、認知能力(学力)が高い人のことを指します。国語や算数、理科、社会など学校で学んだことや自ら学んだことを記憶し、テストなどにおいて適切に回答することにより高い点数を取ることができる、つまり学んだことを間違いなく出力し好成績を残すことができる力があるかどうかということです。認知能力というのは、テストでどのくらいの点数を取ることができるか、定量的に評価をすることができます。
仕事ができる人とは?
仕事ができる人というのは、ある程度の認知能力が必要なのですが、それ以外に協調性、コミュニケーション、計画性など定量的に評価することが難しい非認知能力が高い人のことを指します。「仕事」というのは幅が広すぎるので今回は一般的な企業に勤めている会社員を例としています。
私の職場のいわゆる仕事ができる人というのは、知識や経験が豊富なことはもちろん、人当たりがよい方だと思います。仕事ができる人には相談する人が寄ってきます。知識がある人に寄って来ると思っていたのですが、実際はそうでもない人もいました。人当たりがよく、何事にも相談に乗ってくれる人が相談されやすく、相談している人と共に知識を高め合っている人も多くいます。つまり知識があるから寄ってくるのではなく、人が寄ってくるから知識があるということです。また逆のパターンもあり、わからないことがあれば相談に乗ってくれる人に聞くことにより知識をつけていくというように、コミュニケーション力が学力を補っており、結果、業務を円滑にこなしているので「仕事ができる人」というようになるのです。
仕事ができるようになるにはどうすればいいの?
仕事ができるようになるためには、非認知能力を伸ばしていきましょう。幼少期のときに人の土台が出来上がっていくのでいくつかのポイントを押さえておきましょう。
1.子どもに安心感を与える
安心感を与えることにより自己肯定感を高めることができ、自分自身を大切にするようになります。そうすると何があっても味方になってくれる人がいるという安心感から、ポジティブな考えを持つようになり様々なことに挑戦するようになります。
2.日々の生活でお手伝いをしてもらう
お手伝いをさせて、感謝の言葉をかけてあげることにより、自分が人の役に立つということを理解します。
3.様々な遊びをさせる
様々な遊びをさせることにより、他の人との協調性やルールの中で遊ぶこと、遊びの中で工夫することにより自ら考えるようになります。
4.好奇心を持ったらやらせてみる
知的好奇心が刺激されどんどん知識を深めるようになり、それが得意なことにより将来的にも自分自身の強みになります。
非認知能力とは、仕事ができることだけに役立つわけではなく、社会生活を生き抜くための力といっても過言ではありません。人と人とのつながりを円滑にすること、自らの人生設計を明確に立てること、そして自分自身の人生を豊かにすることとして重要な力だと思います。
非認知能力とは幼少期のときに育みやすいと言われていますが、大人になってからも育むことができるので今更遅いということはありません。
小さなことから積み重ねるだけで鍛えることができるので、その力を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
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