腸にとってやってはいけないこと お酒好きは要注意を

学校で学ばないこと

腸活を行うためにはまず間違った生活習慣を見直すことから

 昨今、健康ブームにおいて腸活という言葉が浸透してきており、健康を語るうえで重要視されてきている臓器が腸です。 腸はアレルギーや自己免疫疾患の発症や予防にもかかわっています。腸の不調や病気の症状がない人でも腸をリセットすることで、認知症やパーキンソン病などの脳の病気、動脈硬化などの血管の病気、肝臓がんや大腸がんなどを未然に防ぎ、病の対策として役立てることができます。昔は腸内細菌は腸にしか影響をあたえていないだろうと思われていたわけなんですが、近年の研究などによって、腸は全身の健康に大きな影響を与えているんだということが次々に明らかになっております。当然のことですが、健康になりたければ、腸を健康にしなければいけないということになるんです。しかし、残念なことに現代人は腸の状態がどんどん悪くなっているそうなんです。特に日本人の腸内細菌の数は戦前と比べると、1/3ぐらいに減少しているそうです。これは日本人の食生活が変化し、時代変化とともに美味しいものや甘いもの、簡単に調理ができるものを優先してしまった結果、腸内細菌が減少してしまったと考えられています。 このように食文化の変化と腸内細菌の知識が認知されていないことにより、体への不調が発生しているわけなのです。かといって食文化を昔のように戻すというわけではなく、腸内環境にとって何が良いのかしっかりと正しい知識を蓄え、実践することが重要ではないかと思います。
また、腸を整えることは別記事でまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

心身の健康はまず腸を整えることから | KOTORIブログ (kotori-wing.com)

ビールを飲む

 ビールが大好きという方も多いかと思いますが、腸内細菌がにとっては良くない行動の代表例です。ビールを飲むと太ってしまうということは、みなさんもご存じの通りだと思います。ビールを飲むことでお腹がぽっこり出てしまう状態を指すビール腹という言葉があるほど、ビールを飲むと肥満につながってしまいます。ビール腹とはいわゆる内臓脂肪が蓄積した状態を指しています。内臓脂肪が蓄積した結果、お腹がポッコリと出てしまうわけです。そして実は、この内臓脂肪というものがとても怖いんだという事を皆さんご存知でしたでしょうか?50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える「内臓脂肪を落とす最強メソッド」という本で、医学博士の池谷敏郎先生は次のようにおっしゃっております。内臓脂肪の困ったところは、見た目がかっこ悪い以上に私たちの体に悪影響をもたらし、さまざまな病気のリスクを上げてしまうところにあります。体脂肪の中でも内臓脂肪は本当にたちが悪いのです。代表的な生活習慣病である糖尿病と食後に血糖値が過剰に上昇する「食後高血糖」、これらはいずれも内臓脂肪によって引き起こされる可能性があります。驚くべき事に内臓脂肪はがんの原因にもなります。国際がん研究機関で、は4万人以上を対象とした研究から、内臓脂肪ががんの発症リスクを高めると報告しております。本書では、その他の内臓脂肪の恐ろしいリスクとして、内臓脂肪が高血圧を引き起こします。内臓脂肪が動脈硬化を引き起こす内臓脂肪が認知症の発症リスクを高め内臓脂肪が肩こり、腰痛を引き起こす内臓脂肪が更なる食欲の引き金となる内臓脂肪が便秘や頻尿を引き起こす等といったリスクが医学的なエビデンスを元にして語られておりますが、ここではビールが内臓脂肪の蓄積を促し、内臓脂肪が蓄積してしまった状態というのはかなりやばい危険な状態なんだということを認識して頂ければOKでございます。そしてビールは内臓脂肪の蓄積を促すだけではありません。腸にも悪影響を与えてしまうんですが、ビールは腸の炎症を引き起こしてしまうということが研究によって指摘されております。アルコールおよび腸由来の炎症についての研究によると時間の経過とともにビールを代表とした。大量のアルコールを摂取すると炎症を引き起こし、その炎症は炎症性腸症候群、特定の胃腸癌、肝疾患などのより深刻な病気を引き起こす可能性があるんだと指摘されております。大量のアルコールとアセトアルデヒドなどのアルコールの代謝物は胃腸管と肝臓に大きな負担をかけ、胃腸管とほかの臓器の両方に損傷を与える可能性があります。具体的にはアルコールとアセトアルデヒドなどのアルコールの代謝物は、複数の経路を通じて腸の炎症を引き起こしてしまうんです。そして、その炎症反応によって、全身にアルコールの悪影響が広がっていってしまうわけです。腸というのは私たちの体に入ってきた食べ物やアルコールが最初に到達する場所ですから、毒素による損傷のリスクが特に高くなる場所なんです。そして、ますます多くの研究が胃腸の健康状態の悪さが体の全体的な健康にも大きなな影響を与えているということを明らかにしております。
つまり、アルコールを摂取することによって、腸の炎症が起こってしまう。そして、このアルコールによって引き起こされる腸の炎症は、慢性肝疾患、神経疾患、消化管、炎症性腸症候群などのより深刻な病気へと繋がっていく可能性があります。皆さんご存知の通り、アルコールというのは肝臓で分解されて、まずアセトアルデヒドという物質になって、さらに酢酸という物質に変換されます。アセトアルデヒド分解が遅いタイプの人は、少量の飲酒で顔が赤くなったり、吐き気がしちゃったり、動機がしたり、眠くなるなどといったいわゆるフラッシング反応を起こします。そして、このアセトアルデヒドは極めて毒性が高く、人への発がん性が疑われている危険な物質になります。このように考えると、アセトアルデヒド分解が遅い体質の人言い換えるとお酒に弱くてすぐに顔が赤くなってしまう人は、特にお酒の悪影響を受けやすいから注意が必要であるといえます。このアセトアルデヒドを分解する能力というのはほぼ遺伝で決まっております。つまり、あなたの両親がお酒に強いかどうかで、あなたがお酒に強いかどうかが決まってしまいます。そして日本人はお酒に弱い人種であるということが科学的に証明されております。その原因はアセトアルデヒド分解する酵素である、ALDH2の欠損でございます。日本人の約44%はALDH2を持たないか、その働きが弱くてアセトアルデヒドが溜まりやすい体質です。腸内細菌のバランスを崩すだけではなくて、アルコールは腸のバリアを緩めてしまうという作業もありますから、より有害な物質が血流に入る可能性が高くなってしまいます。つまり、飲み会だからといって大量のアルコールを摂取することはやめた方がよいということです。アルコール飲料の中でもビールはほぼ完全に炭水化物からできていて、タンパク質、脂肪、食物繊維などはほとんど含まれておりません。ビールが美味しいからといって何杯もがぶがぶ飲んでしまうと、明らかに炭水化物のとり過ぎになってしまいます。炭水化物は糖質といったものは悪玉菌のエサになりますから、ビールで炭水化物を取りすぎると腸内細菌のバランスが崩れて腸の状態が悪化してしまいます。さて、このようにビールは人などの低糖質のお酒と比べるとアルコールの悪影響に比べてさらに炭水化物のとり過ぎになってしまうというダブルの悪影響をこうむってしまうわけなんですね。さて、今まで見てきたように、ビールというのは私達が思っている以上に体に悪いですから、まったく飲むなとは言いませんが、大量に飲むことはやめて、今までよりも飲む量を減らしていただければとても嬉しく思います。

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