そもそも株を買うとは何か?
株というのは企業が事業に必要な資産を調達するために発行するものであり、投資家はその発行された株を買うことにより出資者となります。つまり出資者というのはその企業のオーナーになるということです。また株の数に上限があったり、株の価格についても需要と供給のバランスによって変動するため、企業によって大きく異なります。
投資家はどのように利益を得るのか?
株で利益を得る方法としては3つの方法があります。それぞれメリットとデメリットがあるので投資にかける時間やリスク許容度によって自身のスタイルにどれがあっているのか決めて株投資をはじめましょう。
1.値上がり益
世間一般的に認知されている株の運用方法であります。株を安値のときに買い株が高値に高騰したときに売るとその差額分を利益として得ることができます。
この運用方法のポイントとしては、いつ株を買えば安値なのか判断が難しいことです。株を買った直後に株価が下落する可能性もあり、さらに株価がどんどん下落することもあります。買うタイミングだけではなく、売るタイミングも判断が難しいです。今売れば利益は確定しているにも関わらず、もう少し待っていればもっと株価が高くなるというような欲望にかられてしまうと突然株価が暴落し、本来得られた利益を逃してしまうこともあります。
そのようなタイミングを逃すことがないように、この金額にならないと買わない売らないということを事前にしっかりと決めておき欲を出しすぎないようにしましょう。
2.配当金
企業の利益の一部を株主に還元されることによって利益を得る運用方法です。この運用方法は値上がり益のように一日に何回も株価の変動をチェックする必要がありません。しかし長期的に利益を得るためには投資する企業の過去の実績から将来性まで事業が継続的に伸び続けるかということを見極めなければなりません。そのためには、その業界のことや企業の決算資料の数値をみて分析することが必要になりますので、簿記など会計業務にかかわっている方にはおすすめです。
ちなみに高配当株の見極め方についてはこちらにまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
3.優待券
株を保有している企業の商品やサービスをお得に利用する運用方法です。この運用方法は上記2つの運用方法とは異なり、株を売買するタイミングや配当率など株自体のことを知らなくても問題ありません。企業の株を一定数保有していると定期的に株主優待券というものを貰える企業があります。自分が好きな飲食店やスポーツショップ、娯楽施設などの株を保有しているだけで本来お金を出さないといけないところに優待券が利用できます。つまり株価が変動していようが、配当率が下がろうが株を保有していれば優待制度を受けることができるので日頃が株価をチェックする必要はありません。
株式投資をはじめてみましょう!
株式投資をはじめるにあたり、「証券口座」というものが必要になってきます。簡単に言うと株専用の口座で、株の売買をするためにはなくてはならないものです。
最後に大事なことが4つあるので覚えておいてください。
・まずは少額からはじめること
株というのはリスクがつきものですので、慣れないうちはとりあえず一万円からはじめてみてどのような変動があるのか肌身で感じることをおすすめします。
・生活費に手を出さないこと
生活費や将来使う予定があるお金には手を出さないようにしましょう。使っていいお金はいわゆる余剰資金の範囲内で株をはじめましょう。
・おいしい話には乗らないこと
株というのは企業の業績によって変動します。企業の将来がわかる人は誰もいないため絶対こうなるということはありません。しかし、いまだに株初心者向けの株講座など怪しさ満点の広告を目にするのでおいしい話には乗らないように注意しましょう。
・リスク分散すること
株で資産運用するにあたり鉄則なのがリスク分散です。大企業であっても東芝のように業績が悪化することもあれば、ひと昔前に4大証券のひとつであった山一證券という企業が倒産したこともあります。そのためどこかの企業だけではなく分散させることにより、もしもの時のためにダメージが少なくなるようにしましょう。
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